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豊田 志歩

Wixは、初心者でも簡単にホームページを作成できるホームページ作成ツールです。世界190か国、1億6,000万人もの人が利用している人気のサービスで、2006年の設立から15年以上もの月日が経ちました。この記事をご覧になっている方の中にもすでにWixを利用しているという人もいるのではないでしょうか。


時代の変化とともにWixの機能も次々と増えてきたため、実はあまり知られていない機能もあるかと思います。そこで今回の記事では、Wixをより使いやすくなるような便利な裏技7選をご紹介します。どれも簡単な機能なので、より効率的に操作するためにもぜひ活用してみましょう。



Wixを使いこなすための裏ワザ7選


Wixは自由にカスタマイズできるのが魅力の一つですが、実はあまり使われていない便利な機能も存在しています。下記が今回ご紹介する7つの裏ワザです。

  1. サイトのバージョン復元

  2. Googkeマップのカスタマイズ

  3. パーツを揃えて配置する

  4. X、Y値による正確な配置

  5. 作成中のホームページを複数バージョン保存

  6. 公開前のフィードバック

  7. 共同管理者の設定


①サイトのバージョン復元


サイトを作成していく中で、最悪の場合、せっかく時間をかけて作ったページやパーツが消えてしまう恐れがあるため、新しく追加した情報を頻繁に上書き保存することはとても重要です。


とはいえ、状況によっては以前のバージョンに戻りたいということもあるでしょう。そのようなときに役立つのが復元機能です。



エディタ左上「サイト」→「編集履歴」をクリックします。

「サイト編集画面を開く」を選択してください。




編集履歴一覧が表示されます。日付、時間、アクションを実行したユーザーを確認できます。


フィルターを使用して「すべての編集履歴」「公開済み」「手動で保存」「星付き」の中から特定のバージョンを検索することも可能です。


該当するバージョン右横の「>(矢印)」をクリックし、復元状態を確認します。「復元」ボタンを押して完了です。


また、作成したサイトを削除してしまった場合の復元も可能です。

以下を参考にしてください。



ダッシュボード左上のサイト名をクリック→「すべてのサイトを開く」を選択します。

「ゴミ箱」フォルダをクリック→復元したいサイトにマウスオーバーし、「サイトを復元」ボタンをクリックして完了です。簡単な手順で復元できるため、安心してサイトの編集が行えます。



②Googkeマップのカスタマイズ


実店舗を運営している場合、ホームページ上にも店舗への住所やアクセス方法を掲載することは一般的。そのようなときにGoogleマップをサイトに載せてストリートビューオプションを有効化すれば、店舗の外装や近隣状況を把握してもらうのに役立ちます。



エディタ左上の「追加」ボタンをクリックします。

「フォーム」→「Googleマップ(地図)」を選びます。マップをクリックまたはお好みのデザインのマップをページ上の希望の位置までドラッグします。



マップを選択し、「設定」アイコンをクリックします。ストリートビューの項目を有効化に切り替えて完了です。


他にもマップに対応する機能が豊富に用意されています。すべて同様の手順でカスタマイズできるため、下記内容も参考にしてみてください。

  • ズーム…数値を設定することで、マップの縮尺を変更できます。

  • 地図 / 衛星写真…有効化にすることで、ユーザーが地図と衛星写真の切り替えを自由に行えるようになります。

  • ズームイン / アウト…有効化にすることで、ユーザーがマップの拡大・縮小を自由に変更できるようになります。

  • ルート案内リンクを表示…Google のルート案内サービスを表示または非表示にします。

  • マップのドラッグ…有効化にすることで、ユーザーがマウスを使って自由に地図を移動できるようになります。



③パーツを揃えて配置する


パーツを中央や右・左揃えで正確に配置すると、より見栄えのよいサイトとなるでしょう。そういった美しいレイアウトを作るには、「スナップツール」と「定規」を活用するのがおすすめです。


スナップツールの使い方


スナップツールを使うと、パーツを移動する際にグリッド線やその他のパーツにくっつくため、感覚で整列させることが可能です。また、表示される整列マーカーに合わせてパーツを移動できるため、中央揃えや右・左揃えが簡単に行えます。


エディタ右上の「ツール」ボタンをクリック→「スナップ線」にチェックマークを入れ、機能を有効化します。不要なときはチェックを外してください。



マップを中央に配置する例の場合、紫色の整列マーカーが表示されました。



定規ツールを表示させる方法


定規(ルーラー)も、サイト上のパーツを正確に配置するのに便利です。



スナップツール同様、エディタ右上の「ツール」ボタンをクリック→「ルーラー」にチェックマークを入れ、定規を表示させます。非表示にするときはチェックを外してください。




上部と右端に定規が表示されました。

なおキーボード上で「Shift+R」を押しても、ルーラーを表示・非表示にすることができます。



④X、Y値による正確な配置


上記で紹介したパーツを揃える方法は、マウスのドラッグ&ドロップ操作で簡単に配置できる方法ですが、時にはより正確にパーツを配置したい場合もあると思います。そんなときに役立つのが、X、Y値の入力による配置方法です。



エディタ右上の「ツール」ボタンをクリック→「ツールバー」にチェックマークを入れ、ツールバーを表示させます。

移動させたいパーツをクリックします。



ツールバー「位置」からX、Yの値を入力します。

Y はパーツの垂直の位置、 X はパーツの水平の位置を指しています。XとYはいずれもパーツの左上隅の縦位置と横位置です。


もし、複数のパーツを水平や垂直に配置する場合は、全パーツの「X」または「Y」の値を同じにしてください。



⑤作成中のホームページを複数バージョン保存


何度も修正やレイアウト変更を繰り返して、やっと望み通りのサイトにたどり着くという方も多いと思います。そのように、さまざまなデザイン案を比較・検討しながら作業を進行させていくときに便利なのが「複製」機能です。




サイトダッシュボード上部「アクション」→「サイトを複製」をクリックします。



複製先サイト名を入力し、右下「複製」ボタンをクリックして完了です。


※注意点

サイト内の全コンテンツが複製される訳ではありません。

例)

  • Wixストアの商品は複製されるものの、受注リストの複製はできない。

  • 連絡先リストの複製はできない。

  • メールマガジンの複製はできない。

  • 請求書の複製はできない。

などが挙げられるためご注意ください。



⑥公開前のフィードバック


サイトを公開する前に、ビジネスパートナーや友人などの第三者から意見をもらうことは大切です。フィードバック機能を利用すれば、公開前のサイトの最新保存バージョンを共有し、コメントで評価してもらうことができます。



サイトダッシュボード上部「アクション」→「フィードバック機能」をクリックします。



フィードバックをもらいたい人の名前またはメールアドレスを入力します。


共有リンクのURLをコピーして、直接フィードバックを貰いたい人に送信することも可能です。フィードバック機能の共有リンクの有効期限は2週間で、パスワードが必要な保護されたページも共有されます。


もし、うまくリンクが共有できない場合は、「サイト編集」の権現が有効化になっているかご確認ください。



⑦共同管理者の設定


ビジネス目的のホームページを運営する場合など、複数人で管理を行うこともあるでしょう。Wixの「役割・権現」機能を使えば、サイトの運営でヘルプが必要な場合にユーザーを招待することが可能です。


役割に応じて権現を与えられるため、

  • ブログ執筆担当者

  • クライアントのホームページ作成・管理担当者

など細かい割り振りができて便利です。



下記がユーザーを招待する方法です。



サイトダッシュボード「設定」→「役割・権現」にアクセスします。「+ユーザーを招待」ボタンをクリックして招待したい人のメールアドレスを入力してください。


該当する役割のチェックボックスを選択し、送信します。招待の有効期限は30日です。


なお、初期設定の役割一覧は以下の13種類です。

管理者(共同所有者)

請求やサイトの管理、編集、公開はできるものの、サイトの削除または移行はできない。

サイト管理者

サイトの管理、編集および公開はできるものの、請求やサイトの削除、移行はできない。

サイトデザイナー

サイトの編集や、各種設定とアプリの管理はできるものの、Inbox、連絡先、その他機密情報にはアクセスできない。

事務管理者

ダッシュボードでサイトの設定やアプリの管理を行うことはできるものの、サイトを編集することはできない。

決済管理者

購入、定期購入サービスの管理、支払い方法の追加、ドメインのサイト接続をすることができる。

ドメイン管理者

ドメインの接続および管理はできるものの、購入はできない。

マーケティングマネージャー

すべてのマーケティングツール、連絡先、オートメーションの管理とサイトのアクセス解析の閲覧ができる。

顧客担当マネージャー

連絡先、フォーム、タスク、ワークフローの管理、チャットでのやりとりはできるものの、連絡先のエクスポートはできない。

ブログ編集者

ブログに関するすべての権限はあるものの、サイトの他の機能は管理できない。

ブログ執筆者

記事の作成はできるものの、カテゴリーの作成、管理はできない。

予約管理者

ブッキングカレンダーや連絡先ページではすべての権限があるものの、サイトの他の機能は編集できない。

予約担当者

顧客の予約、顧客の予定表へのアクセス、顧客のセッションの管理ができる。

支払管理者

顧客の支払いは確認・管理できるものの、ドメインや定期購読の購入はできない。

他にも、自身で新しい役割を追加することが可能です。


なお、共同管理者は招待されたホームページのみ編集することができます。個人情報はしっかり守られ、クレジットカードなどのアカウント情報が見られる心配はありません。



まとめ


Wixを使いこなす上で覚えておきたい隠れた裏ワザは

  1. サイトのバージョン復元

  2. Googkeマップのカスタマイズ

  3. パーツを揃えて配置する

  4. X、Y値による正確な配置

  5. 作成中のホームページを複数バージョン保存

  6. 公開前のフィードバック

  7. 共同管理者の設定

上記7つです。


無料であらゆる機能を使え、高クオリティのサイトを作れるWix。次々と画期的な新機能が開発されているため、今後も目が離せません。この記事で気になる機能を見つけた方は、ぜひご自身のサイト作成にお役立てください。

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